ことだまの手帖 ── ゆたかなダルマ会

人と比べて落ち込む人へ。「自分は自分で、ついてる」と声に出してみる

山燦(さんさん)

人と比べて落ち込む人へ。

同い年のあの人は、もうあんなに先にいる。友だちの投稿には、旅行に、昇進に、にぎやかな家族の写真。それに比べて自分は、と思った瞬間、胸のあたりがすっと冷える。見なければいいのに、また見てしまう。

最初にお伝えしたいことがあります。人と比べて落ち込むのは、あなたの心がせまいからではありません。人は、まわりと自分を見比べながら暮らしている生きものです。比べてしまうこと自体は、ごく自然なことです。

「比べるのをやめよう」は、なかなか続かない

人と比べるのをやめたい。そう思って調べると、SNSを見る時間を減らす、昨日の自分と比べる、自分のいいところを書き出す、といった方法がたくさん出てきます。どれも、できる日にはぜひ試してほしい工夫です。

ただ、落ち込んでいる時ほど、「比べるのをやめなきゃ」と思うこと自体が、もうひとつの重荷になります。やめられない自分を、また誰かと比べてしまう。

それに、比べている相手のことは、たいてい、いちばんいい場面しか見えていません。こちらは自分の舞台裏を全部知っていて、相手の晴れ舞台だけを見ている。比べっこの条件が、最初から公平ではないんです。

そこで今日は、比べるのをやめる話はしません。比べてしまったあとに、口から何を出すか、という話です。使うのは、天国言葉のひとつ「ついてる」です。

「ついてる」には、比べる相手がいらない

「ついてる」を口ぐせにすることをすすめてきたことで知られるのが、実業家の斎藤一人さんです。私はこれを、いいことが起きたから言うのではなく、先に言っておくと、自分の毎日の中の「ついてる」に目が向くようになる言葉だと受け取っています。

ここで大事なのは、「ついてる」には、比べる相手がいらないことです。あの人よりついてる、ではありません。自分の今日の中で、ついてる。ものさしは、自分の手の中にあります。

今朝、電車で座れた。お昼のおにぎりがおいしかった。帰り道、空がきれいだった。人と比べていると見えなくなる小さなことが、自分のものさしだと、ちゃんと見えてきます。

いま、1回だけ声に出してみる

では、いっしょにやってみましょう。

さっき比べてしまった誰かの顔は、いったん脇に置いてください。小さな声で、1回だけ。

「自分は自分で、ついてる」

言えましたか。言いながら「どこが?」と思った方もいるかもしれません。それで大丈夫です。

心がついてこなくていいんです。根拠がすぐに見つからなくても、口が先に言っておけば、頭があとから「そういえば」を探しはじめます。

声に出しにくい場所なら、心の中で1回でも構いません。

比べてしまったら、その場で3回

これからも、比べてしまう瞬間はあると思います。癖は、一日では消えません。

だから、比べたことに気づいたら、そこを合図にしてください。スマホを閉じる時、ため息が出た時に、「自分は自分で、ついてる。ついてる。ついてる」と3回。比べた自分を責める代わりに、ひとこと足すだけです。

言ったからといって、あの人に追いつけるわけではありません。変わるのは、ものさしを持つ手が、相手の側から自分の側へ戻ってくることです。

それから、比べて落ち込む気持ちが何週間も続く時、眠れない日が重なる時は、ひとりで抱えず、医療機関や身近な人に相談してください。言葉の習慣は、そのあとでゆっくりで間に合います。

毎朝の一言を、自分に合う場所で

私、山燦(さんさん)は「ゆたかなダルマ会」で、毎朝、天国言葉をひとつ声に出しています。その日の一言は、短い動画や文字でも置いています。

人と比べない練習は、自分のペースでするのがいちばんです。動画で見たい朝、だれかといっしょに唱えたい朝、文字で読みたい朝。山燦の居場所を1枚にまとめた入口のページがあるので、合いそうなところから、のぞいてみてください。

山燦の入口のページ毎朝のひとこと・7日間の体験・LINEのあいちゃん

今日も、ついてる。

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