疲れが抜けない人へ。
寝ても、休みの日をはさんでも、なんだか体が重いまま。朝から肩に何かが乗っているようで、夕方には、ため息しか出てこない。
最初にお伝えしたいことがあります。疲れが抜けないのは、がんばりが足りないからでも、気持ちが弱いからでもありません。それだけ毎日、たくさんのことを引き受けてきたということです。
疲れが取れない時の工夫を調べると、早めに寝る、湯船につかる、寝る前にスマホを置く、といった方法がたくさん出てきます。どれも、できる日はぜひ試してみてください。
ただ、疲れている時ほど、「ちゃんと休まなきゃ」が、もうひとつの宿題になってしまうことがあります。休み方まで上手にやろうとして、かえって気が休まらない。まじめな人ほど、そうなりがちです。
それに、体の疲れといっしょに、気持ちのほうも沈んでいることがあります。何もかも嫌、というほどではないけれど、心のどこかがずっと曇っている。
そこで今日は、休み方を増やす話はしません。一日の終わりに、ひとこと置くだけの話です。使うのは、天国言葉のひとつ「しあわせ」です。
正直、疲れきった日に「しあわせ」と言われても、ピンとこないと思います。しあわせな気分なんて、どこにもない。そう感じるのが自然です。
小林正観さんは、しあわせという出来事がどこかに転がっているのではなく、自分が「しあわせ」と感じたところに、しあわせがある、という考え方を伝えていた方です。私はこれを、大きなご褒美を待たなくても、小さなことの中でしあわせを拾っていい、という意味だと受け取っています。
温かいお湯に肩までつかった瞬間。冷えた手で湯のみを包んだ時。布団に入って、足をのばした時。疲れている日にも、体がほっとゆるむ瞬間は、一日の中にいくつかあります。そこに「しあわせ」というひとことを置いてみる。それだけです。
では、いっしょにやってみましょう。座ったままでも、横になったままでも大丈夫です。
少しだけ息を吸って、肩を一度、すとんと落としてください。
そのまま息を吐きながら、小さな声で1回だけ。
「あ〜、しあわせ」
言えましたか。ため息みたいな声になっても、それで満点です。むしろ、ため息にくっつけるくらいが、ちょうどいいんです。
心がついてこなくていいんです。「ぜんぜんしあわせじゃないけど」と思いながらでも構いません。いつもの「はあ」に、ひとことくっつけて終わらせる。それだけで、ため息の行き先が少し変わります。
声を出しにくい場所なら、心の中で1回でも大丈夫です。
できたら今夜、もう1回だけ本番を。
湯船につかって、肩までお湯が来たところで「あ〜、しあわせ」。シャワーだけの日は、背中にお湯が当たったところで。お風呂に入る気力もない夜は、布団で足をのばした時で十分です。
毎晩している動作に、ひとことを乗せるだけ。新しい時間は作りません。言い忘れた夜は、思い出した時に1回言えば、それで続いています。
正直に言っておくと、「しあわせ」と言ったからといって、疲れが取れると約束はできません。変わるのは、一日の終わりに自分の耳に届く言葉です。「疲れた」で終わっていた夜を、「しあわせ」で終わる夜に、一つずつ置きかえていく。それくらいの、小さな話です。
それから、休んでも疲れが何週間も抜けない時、気持ちの沈みが続く時、眠れない日が重なる時は、言葉の習慣より先に、医療機関や身近な人に相談してください。天国言葉は、そのあとでゆっくりで間に合います。
私、山燦(さんさん)は「ゆたかなダルマ会」で、毎朝、天国言葉をいっしょに声に出しています。疲れている時期ほど、ひとりで続ける言葉の習慣は、いちばん先に抜け落ちてしまうものです。
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